角膜ヘルペスとは
『角膜ヘルペス』は、体内に潜伏しているヘルペスウイルスが発熱・ストレス・疲れなどをきっかけに活性化して発症する角膜疾患です。
『角膜ヘルペス』は「上皮型」と「実質型」の二種類に分類できます。
「上皮型」の治療には抗ウイルス薬の眼軟膏を使用します。また抗菌点眼薬を使用して細菌による二次感染を予防することもあります。通常は1ヶ月以内で治癒することが多いです。「実質型」の治療には抗ウイルス剤とステロイドを使います。「実質型」は「上皮型」に比べて角膜に混濁を生じて視力が低下する場合があり、また改善にも数ヶ月間という長い期間を要することもあります。また角膜に濁りが残ることもあり、視力障害が後遺症として残ってしまうこともあります。
ヘルペスウイルスは神経の奥に潜んでいるので治療で症状が消えても再発することがあり、その都度きちんと治療をしなければなりません。『角膜ヘルペス』の再発を完全に防ぐ手立てはありませんが、規則正しい生活を送りヘルペスが再発しやすい状況を作らないことは大切と言えます。